老け顔の一番の原因は「たるみ」です。法令線がくっきりあるだけで、10歳は老けて見えてしまう「顔のたるみ」ですが、原因は一つではなく、様々な原因が複合的絡まって、ある日突然鏡をみて愕然とするのです。
私たちの肌の真皮層には、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの成分があります。肌の弾力は、これらの成分が真皮層に適切な構造で十分に存在することで保たれています。しかし、この構造が失われてしまうことで一気にたるむのです。
では、真皮層にダメージを与えるものとして
紫外線、特にUVAは真皮層を直撃し、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す「繊維芽細胞」にダメージを与えます。線維芽細胞がダメージを受けると、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの生成量が減ってしまうだけではなく、これらを分解する酵素が過剰に分泌され、肌の弾力が失われます。
繊維芽細胞がコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生成するには、たんぱく質やビタミンCをはじめ、様々な栄養素が必要です。食生活のバランスが悪いと、線維芽細胞に十分な栄養がいきわたらず、肌のハリが失われます。
十分に睡眠がとれていないと、肌細胞の修復、再生がうまく行きにくく、肌荒れや老化が進みやすくなります。また、睡眠不足で自律神経の働きが乱れると、ホルモンバランスが崩れ、肌の代謝や免疫力が低下、結果、肌トラブルも起こりやすくなります。良い睡眠は生きていく上でとても不可欠です。肌にとっても重要です。体の修復をする時間が睡眠中ですので、睡眠不足になると、せっかくのリペアタイムがなくなり、悪いコンディションのまま継続するのですべての機能が低下します。
もちろん、肌のたるみの原因となります。
角質層の水分保持力が低下した状態、つまり肌が乾燥した状態になると、真皮層の水分を十分に保つことができなくなり、真皮層の負担となります。ここの部分は、エステに行かずとも、自分でできるホームケアの部分だと思います。
赤ちゃんの肌にハリがあり、みずみずしいのは、真皮層にコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が多いからです。40代になると、ヒアルロン酸は、赤ちゃんの真皮のヒアルロン酸量の約半分程度になってしまいます。
顔には「表情筋」と「深層筋」と呼ばれる2種類の筋肉があります。表情筋は、皮膚のすぐ下にある筋肉です。深層筋は、骨に付いている筋肉で、表情筋の下で表情筋を支え、深層筋はポンプのように血液を顔全体に送り届ける役割をしています。
表情筋が衰えると、その上にある脂肪や皮膚を支えられなくなってしまいます。深層筋が衰えると、表情筋が支えられなくなったり、肌に栄養がいきわたらなくなります。
しかし、自分で意識して動かせる表情筋は20%と言われています。
顔の筋肉は頭や首と繋がっています。肩こり、首が凝っていると顔の筋肉が下に引っ張られたるみ、2重あごの原因になります。姿勢が悪いのも同じです。最近の若い20代でもたるみやほうれい線に悩む人が来店されますが、その原因の1つがパソコン、スマホ使用による姿勢の
悪さからだと言われています。
上記のように、一言で「たるみ」と言っても原因はさまざま。また、多くの人は、たるみの原因は1つではなく、複数の原因が複合的に絡み合って、顔のたるみを引き起こしています。たるみを予防・解消するためには、以下のようなことが効果的です。